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人生の3分の1は「仕事」に費やすといわれるほど、働くことは私たちの人生においてとても重要です。
しかし日本は世界的にみても仕事への満足感ややりがいを感じている人が少なく、やりがいのなさを感じながらも仕方なく働き続けている人がとても多いのです。
もちろん誰もが自分にとって「やりがいのある仕事」「満足感の得られる仕事」に就きたいと考えています。
ところが、現実にはやりがいのある仕事に出会える人と出会えないままの人がいます。
ハジメ
念願のやりがいのある仕事に就き、毎日楽しみを感じながら働いている人と、何のやりがいもなく日々時間が流れていくのを待ちながら働く人とでは人生の充実感も変わり、あなたの生き甲斐に大きく影響します。
本当に今の仕事にやりがいを感じられているでしょうか。
ハジメ
リカさん
今回はそんな「人がどんなことにやりがい感じるのか」「今の仕事をやりがいのあるもの変えていくには」そして「やりがいを感じる仕事の見つけ方」についてお伝えしていきます。
人はどんな仕事にやりがいを感じるのか
同じ仕事であってもやりがいを感じるかどうかは人によって違います。
たとえば製造業などは単純作業ばかりでやりがいを感じ辛いと思われがちですが、細かな作業や日々の作業精度を上げることが好きという人であればやりがいを感じながら働くことができます。
逆に地味な作業が好きな人が営業職などに就くとやりがいを感じません。
そんな人によって異なりそうな「やりがいのある仕事」ですが、実は共通もあるんです。
アメリカ心理学会(APA)から20万人を超える人、259の職業調査の統計を調査したデータが公表されています。(2007年発表)
このレポートではやりがいを感じるかどうかは5つの要素が関わっていると発表されています。
ハジメ
リカさん
まずはこのレポートの内容からやりがいのある仕事を探すヒントを探っていきましょう。
やりがいを感じる仕事の5大要素
アメリカ心理学会(APA)のレポートによると人が仕事にやりがいを感じる要素は5つあると発表されています。
アメリカでの調査ですが、その後この調査結果は世界各国で共通するという研究結果も発表され、現在でも信頼性の高いレポートといえます。
やりがいを感じる5つの要素は下記になります。
- 自分で仕事をコントロールできるか(自治性)
- 仕事の内容に幅があるのか(多様性)
- 適度な難しさがあるのか(困難さ)
- フィードバックがあるのか(フィードバック)
- 全体に関われるのか(全体性)
やりがいを感じるにはこの5つの要素を満たすことが大切なのです。
それでは1つずつ説明してきます。
【自治性】仕事を自分でコントロールできる
仕事のやりがいにおいて自分で仕事がある程度コントロールできることは大切です。
たとえば常に上司からの命令で仕事内容を決められ、強制され続ける仕事にやりがいを感じるでしょうか。
やはり自分で考え、判断し仕事を進めていくことができる環境の方がやりがいを感じながら働くことができるはずです。
自分で仕事をコントロールできるということは責任が伴うこともありますが、それを超えて自分の考えが仕事の上で実現されていくことで、会社に貢献していると感じられやすくなるでしょう。
それによって自分がこの仕事をやる必要を見出し、やりがいを感じることができるようになります。
【多様性】仕事の内容に幅がある
業務内容が多岐に渡り、ある程度幅がある方が人は仕事へのやりがいを感じやすくなります。
業務の幅が広ければ、様々な仕事へのチャレンジができるため、仕事の達成と新しいチャレンジを繰り返していくことができ、やりがいを感じられやすくなります。
同じ仕事を何年も続けていると、仕事の達成感を得られる機会も少なくなるためやりがいを感じにくくなってしまうのです。
また、仕事のために学ぶモチベーションも生まれにくく、自分の成長を感じられにくくなることもやりがいを感じられなくなる一つの要因です。
【困難さ】適度な難しさ
やりがいを感じるには適度な難しさも必要と言えるでしょう。
例えば誰にでもできるような簡単な仕事をしていてもやりがいを見出すことが難しく、逆に難易度が高すぎて自分には絶対にできないような業務もミスが多くなり自信を失くすばかりでやりがいを感じることができなくなるでしょう。
人は成長することに喜びを感じる生き物です。
そのため、自分の努力によって達成可能な適度な難易度、課題のある仕事をこなすことで、自己実現欲求が達成されやりがいを感じることができます。
また、始めは困難だと思われた仕事が達成された時の満足感はさらなるやる気を生み、やりがいにつながっていくのです。
【フィードバック】フィードバックがある
自分が行った仕事に対して評価やアドバイスを受けられることも仕事のやりがいに大きく関わってきます。
フィードバックが受けられると自分が行った仕事の成果や成長がはっきりと把握できるようになり、前述した課題などの設定もしやすくなります。
人は誰かの役に立つことにやりがいを見出しやすくなります。
そのため自分がいることで会社の役に立っていると感じられれば自己肯定感へ繋がり、もっと認められよう、もっと役に立とうと努力することができるようになるのです。
また、フィードバックの一つとして給与も関係します。
自分への評価が給与へ反映されることで、成果を目に見える形で実感することができます。
自分の成果が目に見える形で反映されるようになると、強いやりがいを仕事に感じることができるようになるでしょう。
【全体性】全体に関わる
仕事の最初から最後まで関わることができるかというのもやりがいを感じるのに重要です。
大きな枠組みの一部の仕事にしか関われず、行った仕事が自分の手を離れてどうなっているのか一切わからない、自分の業務以外のことは一切知らされない、となっていては自分の仕事の意味や結果が見えにくくなるため、やりがいを感じることが難しくなります。
そのため「マーケティングだけ」「営業だけ」という仕事よりもマーケティングから企画、開発やアフターフォローなど事業の全体に関われるような仕事の方がやりがいを得られやすいのです。
また、全体性でいえばエンドユーザーからのフィードバックも重要であると述べられています。
自分の行った仕事の結果を実際に利用したユーザーの声で得られることで「自分の行った仕事の結果を得られた」「会社や社会において貢献出来ている」と感じることができルため、強いやりがいを感じることができるようになるのです。
ハジメ
リカさん
今の仕事を「やりがいのある仕事」にしていく
やりがいを感じる仕事の5つの要素についてご紹介してきました。
あなたの現在の仕事に当てはまる要素はあったでしょうか。
やりがいを感じる仕事とは職種によって決まるものではなく人によって変わっていくものです。
そのため、同じ職場内でもやりがいを感じながら働いている人もいれば、やりがいを感じられず日々悩みながら働いている人もいます。
実際に働いているビジネスパーソンを見ていると「たまたま就いた仕事」の中でやりがいを見出している人がほとんどです。
仕事のやりがいは職業によるものではなく、自分が感じるものです。
その中で自分がこの仕事に向いていると感じる人は「その仕事を長く継続できている」ことが多いです。自分のスキルを長い時間をかけて上達をさせることで仕事にやりがいが得られることもあるため「仕事の継続」によってやりがいを見出すこともできます。
もちろん「やりがいを見出すために転職をする」という選択肢もありますが、やりがいを感じる仕事に出会うために転職を繰り返していくよりも、この5つの要素を今の仕事の中からやりがいを見出していくことも大切です。
ハジメ
やりがいを感じられる職場の特徴
もし今の職場でやりがい5大要素を見出すことが難しく、他で「やりがいのある仕事」を探す場合、これから紹介する4つのポイントがある仕事を探しましょう。
やりがいを感じられる職場にもいくつかの特徴がありそうです。
- 成長業界
- 上司とのコミュニケーションが取れている職場
- 評価制度がしっかりしている職場
成長業界
衰退業界と成長業界では当然仕事の内容も職場の雰囲気も違います。
そのためやりがいを得るためには成長業界を選びましょう。
ハジメ
衰退業界では決まった仕事を繰り返すだけで社内も閉塞感が漂い、とてもやりがいを持てるような雰囲気ではないでしょう。
しかし成長業界であればどんどんと新しいサービスや技術が生まれ、社内でも新しいプロジェクトが発足されるなど企業の中が活気に溢れています。
そのため仕事の幅も広がり新しい仕事が増えていくことはやりがいを感じながら働いていくことができます。
上司・周りとのコミュニケーションが取れる会社
上司とのコミュニケーションが取れている職場ではやりがいを感じられる機会が多いようです。
ハジメ
コミュニケーションが頻繁に取れる職場では上司から仕事を任せてもらえる機会も多く、自分で仕事をコントロールすることができるためやりがいを感じやすくなります。
また仕事について上司からの評価やフィードバックを受けることで、自分の成長を感じられることも多いでしょう。
上司と部下の関係が良い職場では自然と職場自体の人間関係も良好なことが多いため、働きやすさの点でも恵まれることが多く、結果としてやりがいを持ちながら長く働き続けることができます。
評価制度がしっかりしている職場
仕事についての評価が公正公平であることは働きがい、働く上での満足度に大きく関係します。
ハジメ
中でも評価が一方的なものではなく、働き手が納得できる評価制度があることが大切です。
社内で共通の目標を持ち、それに向かって努力・評価するような企業は特に従業員の働きがい、満足度が高いと言われています。
社内の目標がはっきりしていれば働き手に対して公正な評価ができるため、働き手が納得のいく評価を得ることができます。
それによって長期間に渡って努力を促すことができるため、結果的に「継続した仕事」を行うことができ、スキルの習得などからやりがいを見出しやすくなるのです。
これらの3つのポイントを意識しながら企業を見ていくことで、自分の仕事の上でやりがいを感じられやすい職場を選ぶことができます。
転職の際に参考にしてみてくださいね
やりがいのある仕事の見つけ方 まとめ
やりがいのある仕事について紹介してきました。
自分が「やりたい仕事」に就ける人はごく稀で、ほとんどの人は就職した先で自分のやりがいを見つけながら働いています。
例えば松下電器の創業者である松下幸之助は電球を磨くことにやりがいを見出せなかった従業員へこのような話をしています。
「この電球はどこで光っているか知っているか?
外が暗くなり、家の中はもっと暗くなれば、子どもたちは絵本を途中で閉じなあかん。
でもな、あんたがみがいている電球一個あるだけで、子供たちのドラマは続行や。
あんたは電球をみがいているんやないで。子供たちの夢をみがいてるんや。
子供たちの夢のために、日本中、世界中にこの電球を灯そうや。」
この話を聞いた従業員は誰でもできるような仕事だと考えていた電球を磨く仕事の中に、「自分が子どもたちの夢の役に立っている」「自分が磨いた電球によって社会が明るくなる」と感じるようになり、やりがいを持って働くことができるようになりました。
このようにどんな仕事であっても「やりがいを見出す」ことはできます。
今回ご紹介したポイントを参考にして、是非自分の今の仕事にやりがいを見つけて、充実したビジネスライフを送ってください。
どうしても今の仕事ではやりがいを感じない場合には転職する前に今回紹介したやりがいのある仕事と出会うポイントを意識して、新しくやりがいのある仕事を見つけましょう。
仕事の充実はあなたの人生の充実に繋がっていきます。
ぜひ一度自分の仕事について見直してみてください。